要精密検査と指摘されたら


健康診断の受診後、結果の中に要精密検査と記載されている場合の検査の見方や検査の説明です。
ご自身の健康状態を把握し、速やかに精密検査を受けることをおすすめします。

血圧が高い場合

高血圧・低血圧を判断する検査です。
最高 130mmHg未満/最低 85mmHg未満に収まっているのが望ましいとされています。
特に高血圧は、高血圧症・動脈硬化症・心疾患・脳出血の疑いがあるので注意しましょう。

肝機能異常を指摘された場合

◆ AST(GOT)/ALT(GPT)について

AST(GOT)/ALT(GPT)は肝細胞に多く存在する酵素です。
どちらも基準値は30U/l以下ですが、これらの数値が高いと肝機能障害が疑われ、
脂肪肝・慢性肝炎・急性肝炎・肝臓がん・アルコール性肝炎などの可能性があるとされています。

◆ γ-GT(γ-GTP)について

γ-GT(γ-GTP)とは、肝臓や腎臓、すい臓、小腸などに含まれている酵素です。
飲酒量の多い方や薬剤を多量摂取している方は数値が高くなり(基準は50U/l以下)、
アルコール性肝障害・慢性肝炎・薬剤性肝障害や胆道系の病期が疑われます。

脂質検査が高い場合

◆ コレステロールについて

HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれ、血液中のコレステロールを回収して肝臓へ戻す働きがあります。
LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれ、増加するとともに血管壁に蓄積し、動脈硬化を促進します。
血液がドロドロとした状態となり、脳梗塞や心筋梗塞など血管疾患のリスクとなります。
こうした脂質値の異常は自覚症状を感じることがほとんどなく、動脈硬化が進行します。
異常を指摘された方はクリニックにご相談ください。

血糖.HbA1Cが高い場合

空腹時血糖は99㎎/dL以下、HbA1c は5.5以下が基準値となります。
血糖値 HbA1c 値が高いと指摘された際は、糖尿病の疑いがあります。
高血糖状態が長期間持続すると、全身の血管の動脈硬化を引き起こし、
腎障害や、網膜症、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患や脳卒中など重篤な合併症のリスクとなります。
HbA1c が高い場合はクリニックにご相談ください。

尿糖、尿蛋白、尿潜血異常を指摘された場合

「蛋白」「潜血」「糖」のいずれにおいても(-)なら正常、(±)(+)なら再検査、(2+)以上であれば、
それぞれ腎炎や糖尿病性腎症、尿路系の病気、膀胱炎、糖尿病
が疑われます。
クリニックにご相談ください。

便潜血異常を指摘された場合

◆ 便潜血検査について

便潜血検査は、大腸癌(健診)のスクリーニング検査に有用です。
便に血がまざっているかどうかを調べる検査で便を2日間とって調べます。
1日でも陽性の場合、異常と判定し、陽性の場合は、大腸癌、大腸 ポリープ、潰瘍性大腸炎などの
炎症性腸疾患が疑われます。便潜血陽性症例のうち、5~8%に大腸癌症例が、20~30%に大腸 polyp が
含まれていると言われています。1日でも陽性であれば、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)にて、精査が必要です。
便潜血異常を指摘された場合、当院へご相談ください。
「楽に、安心して、検査」いただくため様々な工夫をしております。

ヘリコバクターピロリ検査について

◆ ピロリ菌について

・ピロリ菌とは、胃の粘膜に生息しているらせんの形をした細菌です。
・ピロリ菌の感染経路はまだはっきりとわかっていませんが、口を介した感染(経口感染)が大部分であろうと考えられています。
・ピロリ菌の感染率は乳幼児期の衛生環境と関係していると考えられており、上下水道が十分普及していなかった世代の人で高い感染率となっています。

◆ ピロリ菌が原因となる病気

ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こしますが、ほとんどの人は自覚症状はありません。
ピロリ菌の感染により、炎症が続くと感染部位が広がってヘリコバクターピロリ感染胃炎になります。
萎縮性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌の発症に関係していることがわかっています。

◆ ピロリ菌の感染の調べ方

感染の有無を調べる検査には内視鏡を使う方法と内視鏡を使わない方法があります。
オプション検診では、血中ピロリ抗体測定検査を行います。
ピロリ菌感染が疑われた場合、当院にて内視鏡検査を行い、病気によっては、除菌療法を行います。
除菌療法については、保険診療の適応となります。

骨密度検査(DEXA法)について

DEXAとは微量なエックス線(被爆が圧倒的に少ない)をあてて、骨密度を正確に測れる装置です。
骨粗鬆症かどうかを調べることが出来ます。

◆ 骨粗鬆症について

骨粗鬆症は女性ホルモンの低下が大きな原因となります。
女性では閉経に伴い、女性ホルモンが急激に低下し、骨量は著しく、低下します。
骨粗鬆症になりますと脊椎の圧迫骨折(背中が曲がる)や、大腿骨頚部骨折が発生する頻度は高くなり、
日常生活動作が困難になり、要介護や寝たきり(ロコモティブシンドローム)になる可能性が高くなり、
健康寿命を短くする大きな原因となっています。

◆ 正確な検査について

正確な骨粗鬆症の診断と治療には、腰椎と大腿骨頚部の骨密度を測定することが重要となります。
一包簡略的に手の骨を撮影して骨密度を測る方法( DIP法など)では、
測定が必要な腰椎や大腿骨頚部の骨密度を測定しておらず、皮質骨である手の骨の測定を行っており、
精密検査として骨粗鬆症の診断のためにもDEXA法を行なう必要があります。

胸部エックス線にて異常指摘された場合

肺や気管支などの呼吸器の疾患を調べるために実施されるのが、胸部X線(レントゲン)検査です。
肺がんや肺炎などの異常、心臓の大きさや縦隔、胸膜などの病変を調べます。
胸部エックス線にて異常指摘された場合クリニックにご相談下さい。
さらに胸部CT検査、呼吸機能検査、痰の検査など、詳細な検査が可能です。
この場合、検査費用は保険適応範囲内となります。

心電図検査にて異常を指摘された場合

心電図検査とは、心臓の筋肉に流れる電流を体表面から記録する検査です。
電流の流れ具合に異常がないかがわかります。
不整脈や、心筋の血液循環の不良(狭心症)心筋の壊死(心筋梗塞)心臓壁の肥厚(心肥大)などを調べます。
心電図検査にて異常を指摘された場合は、クリニックにご相談ください。
さらに心エコー検査や、ホルター心電図(24時間心電図)などにて精査が可能です。
この場合、検査費用は保険適応範囲内となります。

聴力検査

主に、1000Hz(低音域)と4000Hz(高音域)の聴力を調べます。
1000Hzと4000Hzの音が小さくても聞こえるかを調べます。