食後になんとなく仕事中やリラックスしたい時間に突然襲ってくるズキズキとした頭痛。
「疲れているだけ」と軽く考えていませんか?
実は、頭痛の原因は一つではなく、日常生活の中に潜む意外な要因が隠れていることがあります。
今回は、頭痛の原因や対策について、医師との対話形式で紐解いていきます。
その頭痛、原因はOOかも?

先生、最近頭がズキズキして、仕事にも集中できないんです。
特に夕方から夜にかけてひどくなります。

それは辛いですね。
頭痛が続くと日常生活にも影響が出ますよね。
何か思い当たる原因や生活習慣の変化はありますか?

そうですね…。
最近、寝る前にスマホゲームをする時間が増えたかもしれません。
気づいたら1~2時間はやっていて…。


なるほど。それが一つの要因かもしれませんね。
スマホやゲーム機の画面から発せられるブルーライトは、目や脳に負担をかけることがあります。
また、長時間同じ姿勢でいると、首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなり、肩こりなどから頭痛を引き起こすこともありますよ。
目の奥の痛み、原因はブルーライト?

私の場合は、確かに目の奥が痛くなることもあります。
ブルーライトってそんなに影響するんですか?

はい。ブルーライトは目に強い刺激を与え、眼精疲労や脳の過剰な覚醒を引き起こします。
その結果、目の奥が痛くなったり、頭痛につながることがあります。
また、スマホやパソコンを長時間使うことで、目が霞んだり、ピントが合いにくくなることもありますね。

なるほど…。
最近、目の疲れも気になっていたので、それが関係しているのかもしれません。
頭痛の種類と意外な原因

頭痛にはいろいろな種類があります。
例えば、片頭痛は脳の血管が拡張して神経を刺激することで起こります。
こういう場合は、静かな場所で休んで刺激を減らすことが効果的です。
また、こういった際にお酒を飲んだりすると、脳がむくんで頭蓋骨内で圧迫を引き起こし、頭痛を悪化させることがあります。

お酒も関係するんですね…。
確かに、飲みすぎた翌日に頭が痛くなることがあります。

そうですね。それは脳がむくんでいる状態です。
また、下を向くと頭が痛くなる場合は、副鼻腔炎が原因のこともあります。
これは細菌やウイルスが原因で、ひどい場合は髄膜炎につながることもありますので、
今までにない痛みや違和感を感じたらすぐに医師に相談してください。
頭痛を和らげるための簡単な対策

こういう頭痛って、薬を飲むだけではダメなんですか?

市販薬も効果がありますが、使いすぎには注意が必要です。
例えば、カロナールやロキソニンなどの鎮痛剤は、繰り返し使いすぎると薬への耐性ができて効き目が薄くなることがあります。また、薬で一時的に痛みを抑えても、根本的な原因を解決しないと頭痛は繰り返します。

じゃあ、どうすればいいんでしょうか?

今回の場合はスマホの使い方が影響していそうですね。
例えば、ブルーライトをカットするために「ナイトモード」やブルーライトカットメガネを活用し様子を見るのも良いでしょう。
そして、1時間に1回は画面から目を離して休憩を取り、軽いストレッチをすることも大切です。
また、寝る直前のスマホやゲームは控えて、リラックスして眠れる環境を整えることが重要です。
生活習慣を見直して頭痛予防を

生活習慣を変えるだけで、頭痛が良くなるんですか?

軽度の頭痛なら、生活習慣を見直すだけで改善することもあります。
ただ、症状が続いたり、ひどくなる場合は他の病気が隠れている可能性もあるので、早めに医師に相談してください。特に、今までに感じたことのないような強い痛みや、急に始まる頭痛には注意が必要です。

わかりました。今日からできることを始めてみます。
先生、ありがとうございました!

こちらこそ。
何か気になることがあれば、いつでも相談してくださいね。
頭痛の原因はさまざま! 自己判断せずに医師に相談を
思い当たる生活習慣を見直すことで改善するケースもありますが、症状が続く場合や、強い痛みを感じる場合は自己判断せずに医師に相談することが大切です。
頭痛の原因を正しく理解し、適切な対策を取ることで、快適な日常を取り戻しましょう。

頭痛の原因、種類
頭痛には基礎疾患のない原因不明な頭痛(一次性頭痛)、と原因のある頭痛(二次性頭痛)があります。
一次性頭痛には緊張型頭痛と片頭痛が多くあります。
二次性頭痛は、頭部や顔面、頚部の器質的な疾患以外にもウィルス感染症の熱性疾患や薬剤、中毒、内分泌疾患、心因性でも起こります。
二次性頭痛にも見逃せない頭痛があり注意が必要となります。